【2020年6月最新】超初心者向け:SEOの基本スキルを知る。集客の3ポイント

スマートフォンの浸透で、顧客はいつでもどこでもインターネットにつながるようになった。SEOが持つ役割はますます大きくなり、これまであまり取り組んでいなかった企業でも、SEOの考慮は待ったなしの状況だ。

本記事ではいまさら聞けないSEOスキルの基本的な仕組みから、実際の記事制作手順まで解説する。

基本を知る:SEOとは?

SEOとはSearch Engine Optimizationの略である。ブログや自社ウェブサイトを検索上位に表示させるためにはこのSEOを最適化することは必須項目である。顧客は解決したい課題(=顧客ニーズ)で検索し、それにヒットした情報から収集をし、購買を検討する。 つまり、SEOとは「無料で雇える営業マン」であり、「時代とともに変わるファッション」である。 「眠らない」「病気にならない」「壊れない」自社のウェブサイトを見つけてもらいやすくすることで、販売の可能性を高めるのだ。

本記事では「超初心者」を対象とし、ウェブの仕組みから解説していく。

基本を知る:ウェブとは?

ウェブとは、世界中の情報をリンクさせる「蜘蛛の巣」のようなものだ。この事を理解するために、ウェブができた歴史から振り返ってみよう。


では、ウェブとはいったい誰が作ったのか。 ウェブは、ティム・バーナーズ=リー博士が作ったものである。 ティム博士は、スイスの巨大機関である欧州原子核研究機構(CERN)にコンサルタントとして在籍していた。当時、数千人の研究員が所属しており、論文などの資料が散漫して困っていたCERNは、ティム博士にこの膨大な資料を整理する任務を与えたのである。 そこで、ティム博士はこの難題に対し、情報のリンク化をコンピューター上で行うことで解決した。


ではどのようにしてリンク化を行ったのだろうか。 この情報のリンク化を行うにあたってハイパーテキストというものを考案したのである。 ハイパーテキストはご存じの方が多いと思う。 文字の上にハイパーリンクというものを挿入することで、文字と情報を繋げるものだ。 そして、このハイパーテキストを書く言語がHTMLなのである。 今では普通のことかもしれないが、当時は画期的なアイデアであった。ちなみに下の写真が人類初のウェブサイトだ。

Googleとは?

CERNの中の情報だけならば、ハイパーテキストで情報を整理することができた。しかし、現代のように情報が莫大にあるといくら情報をリンク化しても欲しい情報を引き出すことができない。そこで、情報を整理して、表示する機能を持つサービスが生まれた。 それがGoogleやYahooなどの検索エンジンだ。

では、この莫大な情報をGoogleはどうやって整理しているのだろうか。

情報の整理手順は次の3つの段階に分かれている。

  • クローリング
  • インデックス
  • ランキング

まず、クローラーといわれる小さな機械がウェブ上にある全ての情報を読み込んでいく。これをクローリングという。次に、その情報をデータベースに格納する。これをインデックスという。 最後に、格納された情報をGoogle独自のアルゴリズムを使ってランキング化していくのだ。 ここで重要なのはクローラーが読み込むデータは何なのかということだ。 クローラーが読み込むデータを知ることでSEOに何が必要なのかが分かる。


クローラーが読み込むデータは大きく分けると次の5つである。

  • サイト構成
  • 文字情報
  • リンクの有無
  • ページの表示速度
  • コンテンツボリューム

この5つを考えて記事を書くことが重要になってくる。
読者の中には記事を外注する人も多いであろう。そんな人は上がってきた記事をこの5つのポイントでチェックすればよい。

SEOの3つの極意

クローラーは上記の5つのデータを読み込むことが分かった。
ではGoogleはこのデータのどこを重視しているのだろうか。 Googleはこのデータの中で3つの項目を重要視して評価している。 それが、「専門性」、「権威性」、「信頼性」である。 専門性(Expertise)とは、コンテンツを作る人に専門知識があることである。 権威性(Authoritativeness)とは、コンテンツを作る人やウェブサイトがそのジャンルの権威であることである。 信頼性(Trustworthiness)とは、コンテンツを作る人やウェブサイトが信頼できることである。 この3つの頭文字をとってEATと呼ばれる。
具体的にどういうことか一つずつ説明していく。

専門性

専門性を高めるとは、具体的には内部リンクを増やすことである。内部リンクとは、「他のおすすめ記事はこちら!」というように同じサイト内で他の記事を紹介するリンクを挿入することだ。 ここで重要なのは無造作に内部リンクを埋め込んでもGoogleはしっかりと見ているということである。しっかりと関連のある記事を埋め込まないとGoogleは評価してくれない。


では関連性の高い記事を埋め込むにはどうしたらいいのだろうか。 簡単にできる施策がジャンル特化型のサイトを作ることである。 例えば、健康意識の高い人向けに健康ブログを書いているとしよう。 健康といっても、健康に良い食事、運動、睡眠の仕方など様々なジャンルがある。そうすると、同じサイト内で様々なジャンルの記事ができ、その記事を関連させて内部リンクを作るのが難しくなる。 逆に、健康に良い食事に特化してブログを作ると、食事に関する記事がたくさん出来上がる。 そうすると関連させるのが容易となり、自然と内部リンクが増え、専門性が高まる。

権威性

権威性は、同カテゴリーのサイトやブログに被リンクや引用が行われることによって高まる。
ではどうやって被リンクを増やせばいいのだろうか。 最も簡単な施策が外注することだ。 有名なメディアに記事を書いてもらい引用されることで権威性が高まる。

しかし、この方法では費用もかさばり、将来性もない。 最も堅実で将来性のある施策はSNSなどを利用して自身の権威性を高めることである。 具体的には、本を出版する、イベントを開き交流を行えばよい。 そうすることで、実際に本を読んだ人やイベントに行った人が自身のブログで被リンクや引用を行ってくれる。 権威性を高めることは最も難しいが、最も重要となってくる。

信頼性

信頼性は、直接流入数・ブックマーク登録数を増やすことで高まる。例えば、皆さんが上司に命令されて忘年会の居酒屋を探さなければいけない状況を考えよう。この際に、「渋谷 居酒屋」と検索する人もいれば、直接「食べログ」や「一休」を検索して、そのサイト内で探す人もいる。 このように有名なサイトは直接検索されるため直接流入数がかなり多くなる。 この直接流入数・ブックマーク登録数を増やすことが重要だ。

基本的な記事制作の流れ

初心者が知っておくべき記事の基本的な作成手順を解説する。

  1. ペルソナの設定
  2. ターゲットキーワードを決める
  3. タイトルを決める
  4. 記事本文を書く

ペルソナの設定

これを読んでいる人の中には、いきなり記事の本文を書いている人がいるのではないか。そもそも誰に向けて記事を書くのかが決まっていないと、狙いたいSEOキーワードを選ぶこともできない。 そこでまずはペルソナの設定を行う。 ペルソナの設定で重要なことは、設定したペルソナになりきってその人が何を検索するのかを考えることである。 その人になりきって実際にパソコンで検索してみることが大切だ。 そのためには、詳細にペルソナを設定する必要がある。 性別、年齢、家族構成、趣味、特技、現在の課題などの項目を詳細に決めることが重要となってくる。

ターゲットキーワードを決める

ペルソナの設定が終わり、検索されそうなキーワードを決めたら、実際にターゲットキーワードを決めていく。その前に、キーワードの種類について説明する。
キーワードには次の3つの種類がある。

  • ビッグキーワード
  • ミドルキーワード
  • スモールキーワード

ビッグキーワードは、検索ボリュームが多いがコンバージョン率が低いキーワードである。
スモールキーワードは、検索ボリュームが少ないがコンバージョン率が高いキーワードである。
ミドルキーワードは、言葉の通りその中間に位置する。

例えば、ビッグキーワードは、「居酒屋」、「居酒屋 おすすめ」などがこれに当たる。スモールキーワードは、「居酒屋 水天宮前 美味しい」、「居酒屋 水天宮前 忘年会」などが当たる。ここで重要なのが、絶対にスモールキーワードを狙うことだ。 ビッグキーワードは狙おうとすると競合が多すぎて勝ち目がない。 ゆえに、スモールキーワードを狙い、効率よくコンバージョンを取りにいく必要がある。恐れずにビッグワードを狙うケースもあるが、初心者がやるべきこととしては、スモールキーワードを狙って小さな成功体験を積み重ねることをお勧めする。 キーワードを決めるのに使うツールは、Googleのキーワードプランナーである。 キーワードプランナーは、Google独自のデータに基づいて、キーワードの検索ボリュームや競合優位性などを教えてくれる便利なツールである。 これを使ってターゲットキーワードを決めていく。

タイトルを決める

ターゲットキーワードが決まったらやっと記事を書く作業に移っていく。記事を書く前にまずはタイトルを決めなければいけない。
タイトル決めで重要なのは次の4つのポイントである。

  • 日付と最新を入れる
  • ターゲットキーワードを入れる
  • 記事を読んだ後の未来像を入れる
  • 数字を入れる

この4つの要素を全部含めて25文字~30文字以内のタイトルにする。
下図に参考例を載せておく。

記事本文を書く

記事は、導入部分、記事本文、まとめ部分の3つの構成で書いていく。自分の経験談を含めるとなお良い記事に仕上がる。 記事を書き終わったら、何度も読み返して不要な部分を探していく。 ここで重要なことが、この不要な部分を消さずに最後の付録として全部後ろに持って来ることだ。 これはSEOにおいて重要項目である文字数稼ぎのためである。

記事制作では、上記4つのポイントが重要だ。記事を外注する人は、上がってきた記事をこの4つのポイントで確認しよう。さらに、記事を外注する人であれば、その記事にオリジナルコンテンツが含まれているかを確認するのも良い。例えば、有能なメディアであれば、自社オリジナルのレーダーチャートなどを使って企業評価を行っている。また、口コミやレビュー系の項目を挿入するのも良いとされている。できるのであれば、記事に口コミなどを埋め込んでもらおう。

まとめ

ここまでがSEOスキルについての基本だ。本当はSEOは奥の深い話だが、初心者の入り口として概要を知り、そこから何をするべきか理解を深めていってほしい。


SEOについて以下にまとめておく。

  • 特化サイトを作成し、内部リンクを増やす
  • SNSを利用して権威性を高める
  • ペルソナを設定する
  • ターゲットキーワードを決める
  • タイトルを決める
  • 記事本文を書く

上記の基本点を意識し、記事を書くようにしよう。

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