
顧客を惹きつけるコンテンツとして、クリエイティブのデザインはとても大切である。しかし、それと同じくらい言葉も重要である。コピーライティングから、長い文章の補足説明まで、言葉が果たす役割は大きい。
ここで動画「The Power of Words」を紹介する。2012年ごろ、海外を中心にクチコミで広がったものだ。
なお、先に内容を知りたいかたは動画リンクを飛ばして読むことをお勧めする。

動画の内容
一人のホームレスが物乞いをしてる。 ダンボールプレートには、
I’m blind. Please help. (私は目が見えません。どうかご慈悲を。)
しかし、誰も見向きもしてくれず、お金を置いていってくれる人はごくわずか。
そこへある女性が通りかかり、ホームレスのダンボールプレートを裏返して、何かを書いた。
すると、、 どういったことか、次から次へ通行人がお金を置いていってくれるようになった。ホームレスはその女性に尋ねた。
What did you do to my sign?(僕のプレートに何をしたの?)
女性は答える。
I wrote the same, with different words.(同じことを書いたのよ。ただし違う言葉でね。)
そこに書かれていた言葉は、、
It’s a beautiful day and I can’t see it. (このすばらしい日を私は目にすることができません)
ホームレスと通行人が地続きになった
「自分が目が見えない」から、「このすばらしい日々を」という言葉を入れることによって、ホームレスと通行人との間に何かが生まれたのだ。
“beautiful day”というコトバで「ハッ」とする。
この言葉で、自分と関係がないと思っていた目の見えないホームレスが身近に感じる。
双方の関係が地続きになった。
この考えはコンテンツ作成の際にぜひ忘れないようにしたいものだ。
言葉の力は偉大である。
画像や動画の魅力は否定すべきものではないが、きちんと伝えるには言葉の力が必要だ。