マーケティングテクノロジー(MarTech)の影響③「人工知能(AI)」

2019年8月20日

MarTechには、マーケティング成果を大きく左右する5つのテクノロジーがあります。
1. マーケティングオートメーション
2. モバイルアプリケーション
3. 人工知能(AI)
4. プログラマティック広告
5. マーケティング分析
これらがもたらす影響と利益について探っていきたいと思います。

前回は2つめのモバイルアプリケーションモバイルアプリ)についてご紹介しましたが、今回は3つめの人工知能についてです。

3.人工知能(AI)

企業から個人消費者まで、ほとんどの人がAIに感動した経験があるはずです。企業規模のサポート、天候変動の予想、命を脅かす病気の発見、またはSiriの気の利いた受け答えまでさまざまな方法でいつも驚かされます。

AIの採用率は徐々に伸びており、ビジネス機能に大きな変化をもたらしています。その一つがマーケティングです。

AIは、デジタルマーケティング戦略における重要な武器になりつつあります。BridghtEdge社によると、次にくるトレンドの1位は「消費者のパーソナライズ化」(29%)、そして2位がAI(26%)だということです。

AIをデジタルマーケティングに採用する理由は、消費者をより理解し、ユーザーエクスペリエンスを促進し、スケーラビリティを高め、ターゲティングの精度を上げ、さらにマーケティングキャンペーンのROIを上げるためです。
以下に、テクノロジーに精通したシンガポールのマーケターがAIを活用し、競争力を高め続けている3つの方法をご紹介します。

1. 顧客を理解する

AIは、データ(学習データ)を食べて成長します。Forbesの経済誌によると、毎日250京バイトのデータを生成するということです。可能性は無限大です。AIアルゴリズムは莫大な量の履歴データを分析するため、マーケターたちは、顧客の求めているもの、購買行動、使用しているチャネルを知ることができるのです。

McKinsey & Company社は、顧客中心(カスタマーセントリック)のアプローチが増える中、製品、ソリューション、さらには購買意思決定のエクスペリエンスを具現化するには、顧客のインサイトを捉える能力が不可欠だと主張します。さらに顧客行動のインサイトを活用できる企業は、他社に比べ、売上成長率では85%、総利益率では25%上回るということです。

2. 顧客体験(ユーザーエクスペリエンス)を充実させる

顧客体験を充実させるということは、さまざまなメリットをもたらしますが、まさにパーソナライズ化した体験を提供するマーケティング部門の能力が関連してきます。AIはコンテンツのパーソナライズ化ができるため、まずは特定の顧客とブランドのエンゲージメント率を理解することができるでしょう。例えば、頻繁にコメントを投稿する顧客が、SNSなどであなたの会社のブランドについて書いているとします。DMP(データマネジメントプラットフォーム)があれば、マーケターはそのデータをCRMやERP別にマッピングし、顧客とブランドとの関係を正確に判断することができます。

またさまざまなプラットフォームを経由して収集したバラバラのデータをつなげると、AIはその中から顧客のインサイトをくみ上げ、それに基づいた推奨事項を提供することができます。もう少し分かりやすく説明します。

例えばあなたはテレコムプロバイダーだとします。またあなたにはビジネスインターネットプランA、特定のメッセージサービス、及び特定のiPhone端末セットを購入している顧客グループがいるとします。AIソリューションが設置されていれば、別の顧客が同じメッセージングサービスとiPhone端末を購入するときに、マーケターはすぐにビジネスインターネットプランAを推奨することができます。

同様に、ある顧客がビジネスインターネットプランAとiPhone端末を購入しようとした場合、AIは自動的に、その顧客が他の製品と一緒に普段から購入しているメッセージングサービスを推奨することができるのです。

こうして顧客行動のインサイトを活用できる企業は、他社に比べ、売上成長率では85%、総利益率では25%上回るのです。

似たような顧客エンゲージメントをベースに、AIを使ったソフトであれば、正しい製品とサービスを推奨することができます。提案は、顧客の業界、場所、業種、職種などに基づいてなされます。

3. ROIを引き上げる

運に任せるマーケティングは役に立ちません。無差別に顧客を絞り込み、最終的に誰かが引っかかってくれることを祈るようなマーケティングでは、デジタルマーケティングキャンペーンは失敗に終わります。マーケターは高い広告費用を使って広範囲のオーディエンスに訴求しますが、ターゲットの顧客に届くことはめったにありません。

しかしAIを活用すると、マーケターはコンテンツ、提案、ソリューション、及び製品について正しい判断をし、これらを特定の顧客と共有することができます。

見当違いのコンテンツは、デジタルマーケティングキャンペーンにとって百害あって一利なしです。Constellation Research社によると、関連性の低いコンテンツでは、マーケティングキャンペーンのレスポンス率が他より83%低くなるということです。

AIがマーケターにもたらすメリットは無限です。今日はほんの一部を紹介しました。2019年、デジタルマーケティングにおいてAIを採用した事例は増えており、差別化を図るためのテクノロジーとして認識されてきています。

次回は4つめの「プログラマティック広告」をご紹介します。

これはインパクトMが所属するBBNの、Buzz Magazineの記事を翻訳して掲載しているものです。

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